3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に4日続伸。終値は前日比2.01%高の3152.81ポイントだった。深セン成分指数も1.33%高の12433.26ポイントと4日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1715億8300万元と、前日に続いて1兆元を超えた。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。引き続き景況感の改善や当局の政策期待を追い風に買いが先行。午前に発表された6月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は10年ぶりの高水準だった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が前日に続き大きく買い越したことも相場の支えとなるなか、指数は終盤に上げ幅を広げ、結局、終値ベースで2019年4月24日以来、およそ1年2カ月ぶりの高値を付けた。セクター別では金融が大幅高となったほか、石炭、観光などが高い。半面、酒造が軟調だった。
A株市場では、生保最大手の中国人寿保険(
601628)、証券大手の中信証券(
600030)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)などがストップ高。石炭大手の中国神華能源(
601088)、国有銀行大手の中国建設銀行(
601939)、通信機器大手の中興通訊(
000063)などの上昇も目立った。半面、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、家電・半導体ディスプレー大手のTCL科技集団(
000100)、乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)がさえなかった。
上海B株指数は2.36%高の224.67ポイント、深センB株指数は0.77%高の899.07ポイントとともに4日続伸した。