2020-06-30 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】神経質な展開か、米株高を好感も米中対立を警戒
30日の香港市場は神経質な相場か。強弱材料が入り交じり、方向感に乏しい展開となりそうだ。世界の新型コロナウイルス感染が拡大している上、中国が「香港国家安全維持法」をあすにも施行するとの観測が広がり、米中関係の悪化懸念がくすぶる。半面、29日の米株高が好感した買いが相場を押し上げ、中間期末とあって運用成績を良くみせる「お化粧買い」を入れる可能性がある。7月1日の香港特別行政区設立記念日の休日を前に、積極的な売買を控える投資家もいるだろう。
29日のNY株式市場では、新型コロナ感染再拡大への過度な警戒感が後退し、ダウ平均が大幅に反発。ハイテク株主体のナスダック総合も反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が下回って引けた。