29日のNY株式相場は反発。新型コロナウイルスの感染拡大が続いたものの、ホットスポットの一つのフロリダ州で日曜日の感染者数が土曜日を下回ったことや、全米の一日の死亡者数が253人と減少が続いたこと、当初エピデミック・センターとなったニューヨーク州などで感染拡大がみられないことで感染再拡大への過度な警戒感が和らいだ。先週金曜日に730米ドル安となったダウ平均は、ボーイング(+14.40%)、アップル(+2.30%)などにけん引され、580.25米ドル高(+2.32%)と大幅反発。ボーイングは2度の墜落事故を起こした737Max機の運航承認に向けた試験飛行が好感された。S&P500も1.47%高と反発。空運、小売、商業REITなどの「経済活動再開銘柄」が軒並み上昇したほか、金曜日に大きく売られたフェイスブックや金融株も反発し、全11セクターが上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合も1.20%高と反発し、3指数はそろってほぼ一日の高値で終了した。
朝方発表された5月中古住宅販売仮契約指数が前月比+44.3%と前月の-21.8%から大きく改善し、市場予想の+18.9%を上回ったこともセンチメントの改善につながった。投資家の不安心理を示すVIX指数は金曜日の34.73ポイントから2.95ポイント低下し、31.78ポイントで終了した。引け後に決算を発表した半導体のマイクロン・テクノロジーは時間外で5%超上昇。3-5月期の売上高と利益が市場予想を上回ったことや強い6-8月期見通しも好感された。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25152.45 25601.15 25096.16 25595.80 580.25 2.32
S&P500 3018.59 3053.89 2999.74 3053.24 44.19 1.47
NASDAQ 9771.72 9877.34 9663.61 9874.15 116.93 1.20
CME225先物 22090.00 22370.00 21930.00 22335.00 285.00 1.29
FT100 6225.77 6225.77 6225.77 6225.77 66.47 1.07
DAX 12090.41 12297.68 12045.26 12232.12 142.73 1.18
為替(ドル/円) 107.14 107.88 107.03 107.56 0.43 0.40
WTI先物 37.96 39.89 37.50 39.70 1.21 3.14
金(Gold)先物 1789.20 1790.40 1776.50 1781.20 0.90 0.05
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。