23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.62%高の24907.34ポイントだった。中国企業指数は1.16%高の9993.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で1194億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後に下げに転じたものの、トランプ米大統領が「米中貿易合意は全くの無傷」とツイッターに投稿したことを受けて切り返した。ナバロ米大統領補佐官(通商担当)が22日、中国との貿易合意は「終わった」と述べ、ハンセン指数は序盤にほぼ全面安となったが、トランプ氏発言が買い安心感につながった。中国本土A株相場の上昇を受けてハンセン指数も終盤に上げ幅を広げ、上値のめどとされる100日移動平均(大引け時点で24757.17ポイント)を上抜けた。結局、終値できょうの高値を付け、6月10日以来の高値を更新した。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケア、必要消費財が高い半面、コングロマリットがさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株のテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)が大きく買われ、相場の上昇を主導した。取引所運営の香港証券取引所(
00388)は大幅に4営業日続伸。医薬品株の中国生物製薬(
01177)、中国政府系複合企業の中国中信(
00267)も大幅高。半面、香港地場株のLink REIT(
00823)と太古A(
00019)、石炭株の中国神華能源(
01088)が下げた。
中国企業指数構成銘柄では、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)や電気自動車メーカーのBYD(
01211)、都市ガスの新奥能源(
02688)が反発。一方で医薬品卸売りの国薬控股(
01099)が大幅に続落した。