週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.54%安の24511.34ポイントだった。中国企業指数は0.96%安の9879.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で1195億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。米国で南部や西部を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、経済活動の正常化が遅れることへの懸念が投資家心理を悪化させた。後場に入ると、朝方にプラス圏へ切り返した上海総合指数が再び下落に転じたことや、ダウ先物指数が一時上げ幅を縮小したことを嫌気し、ハンセン指数は下げ足を速める場面もあったが、後場後半にやや戻した。時価総額の大きいIT大手のテンセント(
00700)が3%、アジア生保のAIAグループ(
01299)が2%弱の上昇となり、指数を下支えした。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、電動工具大手の創科実業(
00669)の下げが目立った。信和置業(
00083)、太古A(
00019)など香港地場系銘柄の一角や欧州金融大手のHSBC(
00005)が安い。半面、中国電気自動車メーカーの上海蔚来汽車(NIO)への出資が伝わったテンセント(
00700)や、上海支社の全額出資生保子会社への組織変更が認められたAIAグループ(
01299)が買われたほか、香港証券取引所(
00388)やスマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)も逆行高を演じた。
このほか、前週半ばに急伸した通信設備メーカーの中興通訊(
00763)が続落。同社は20日、通信用半導体(チップセット)を量産するとの報道を否定し、チップセットについては設計に専念してきたと説明した。半面、光大証券(
06178)、招商証券(
06099)など証券株が軒並み高。上海証券取引所が19日、上海総合指数を1991年の導入後初めて全面的に見直すと発表したことで、証券市場の活性化につながるとの見方から買いが入った。