19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.73%高の24643.89ポイントだった。中国企業指数は0.59%高の9974.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1176億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前場におおむね小安く推移。中国と米国で新型コロナウイルスの感染が再拡大したことや、米中関係の悪化を警戒する売りが相場の重荷だった。ただ、両国が今週ハワイで開いた会合後に中国が米農産物の購入を加速すると伝わり、市場センチメントが改善。ハンセン指数は後場に急伸し、上昇率が1%を超える場面があった。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では医療・ヘルスケア、一般消費財、不動産・建設が高い半面、素材が逆行安。
ハンセン指数構成銘柄では、銀行株の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)、HSBC(
00005)が相場の上昇を主導。取引所運営の香港証券取引所(
00388)は続伸した。香港の商業不動産を手掛ける九龍倉置業地産(
01997)、太古A(
00019)、新世界発展(
00017)の上昇も目立つ。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続伸する一方で、同業の舜宇光学科技(
02382)は売られ、明暗を分けた。前日高かった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も下げた。
中国企業指数構成銘柄では、電気自動車メーカーのBYD(
01211)や証券大手の中信証券(
06030)、不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が大幅に続伸した。一方、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)がさえない。