19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続伸。終値は前日比0.96%高の2967.63ポイントだった。深セン成分指数は1.51%高の11668.13ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7788億7000万元だった。
上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後、次第に上げ幅を広げる展開となった。終値は3月11日以来、3カ月ぶり高値を更新。FTSEラッセルはきょう大引け後から中国本土A株の組入比率をこれまでの17.5%から25%に引き上げるのを前に、海外資金によるA株買いが加速し、地合いを改善した。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買はきょうが182億3000万元超の買い越しとなり、前日(49億6000万元)の3.7倍に膨らんだ。
セクター別では、証券、保険が全面高。百貨店、酒造、ホテル・観光も買われた。半面、鉄鋼、通信キャリア、防犯設備が安い。
A株市場では、大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、健康診断サービスの美年大健康産業控股(
002044)がストップ高。証券大手の中信証券(
600030)、華泰証券(
601688)、海通証券(
600837)や、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)、酒造の宜賓五糧液(
000858)、養豚業者の牧原食品(
002714)の上昇が目立った。半面、前日に高かった内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)など鉄鋼株が利益確定売りに押された。宅配業者の韵達控股(
002120)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)も逆行安。
上海B株指数は1.33%高の213.58ポイントと4日続伸、深センB株指数は0.63%高の867.87ポイントと続伸した。