17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.14%高の2935.87ポイントだった。深セン成分指数は0.19%高の11420.84ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7388億5700万元と、商いが賑わった。
上海総合指数は序盤以降、おおむねマイナス圏で推移。北京での新型コロナウイルス集団感染など、「第2波」への警戒感が意識されたことに加え、朝鮮半島情勢や中印国境付近での衝突なども相場の重しとなった。指数は前場に2920ポイント付近まで下落。ただ、その後はじりじりと下げ幅を縮め、終盤にプラス圏に浮上すると、結局、終値ベースで今月10日以来、1週間ぶりの高値を付けた。セクター別では医薬、造船、宇宙開発・軍事、鉄鋼が大幅上昇。半面、観光、酒造、航空がさえなかった。
A株市場では、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)が高い。中間決算の見通しを発表したITサービス事業者の紫光(
000938)が5%近く上昇。LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、鉄鋼大手のアンガン・スチール(
000898)などが大きく買われた。半面、リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)が大幅安。空港運営の上海国際機場(
600009)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)などが売られた。
上海B株指数は0.26%高の209.83ポイントと続伸、深センB株指数は0.49%安の861.20ポイントと反落した。