16日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.39%高の24344.09ポイントだった。中国企業指数は2.19%高の9867.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1146億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日割り込んでいた心理的節目の24000を寄り付きで回復し、終始全面高で推移した。前日は4日続落して終値が1日以来およそ2週間ぶりの安値だっただけに、15日の米株高を受けた買い戻しが膨らんだ。トランプ米政権が景気刺激策として1兆米ドル近いインフラ支出を検討中と伝わり、米国の経済対策が世界経済を下支えするとの期待から投資家心理が強気に傾いた。中盤には上昇率が3%を超える場面があった。ダウ平均先物と中国本土相場の上昇も買い安心感につながった。
ハンセン指数を構成する50銘柄が全て上げた。時価総額が大きいテンセント(
00700)が3.51%高。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)も大幅高だった。前引け後に2020年3月本決算を発表した中国旺旺(
00151)は後場に一段高となった。前日下げた中国中信(
00267)、創科実業(
00669)の反発も目立った。
H株では、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、観光関連のチャイナトラベル・ホンコン(
00308)が急騰した。一方、コンテナ海運大手の中遠海運控股(
01919)、有料道路運営の浙江高速道路(
00576)が下げた。