2020-06-12 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調な展開か、米株急落を嫌気 コロナ「第2波」警戒
12日の香港市場は軟調な展開か。前日のNY市場で新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感から株式相場が急落しており、香港市場でもリスク回避の売りが相場を押し下げるだろう。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が10日、雇用回復に時間がかかる見通しを示し、米景気が早期に回復するとの期待は後退した。
11日のNY株式ダウ平均は大幅に3日続落。ハイテク株主体のナスダック総合も5日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。時価総額の大きいHSBC(
00005)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)がそろって香港終値を下回って引けた。
ただ、各国が打ち出した大規模な金融緩和と財政出動による経済下支え効果への期待は根強い。前日のハンセン指数は全面安となり大幅に続落しただけに、自律反発を見込む買いが下値を支える展開がありそうだ。