11日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅続落。終値は前日比2.27%安の24480.15ポイントだった。中国企業指数は1.96%安の9944.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1424億3000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数はほぼマイナス圏で推移。前日に続き利益確定売りが出やすかったことに加え、軟調に推移していた米ダウ先物が下げ幅を大きく広げたことも嫌気された。指数は中盤まで節目の25000ポイントをやや下回る水準で推移したものの、その後は本土株安や欧州株安が伝わるなかで下げ幅を拡大。結局、終値ベースで今月4日以来、1週間ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は全面安。欧州金融大手のHSBC(
00005)が5%近く下落したほか、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)、中国通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)が大幅安。長江和記実業(
00001)や太古A(
00019)など香港関連銘柄の下げも目立った。
中国企業指数構成銘柄では、保険株の中国太平保険(
00966)や中国太平洋保険(
02601)が大幅安。大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)、通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)などが大きく売られた。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行高。広東省深セン市が新エネ車の登録規制を緩和すると発表したことが好感されたもよう。なお、きょう香港セカンダリー上場を果たしたオンラインゲーム大手のネットイース(
09999)は公開価格比5.7%高だった。