10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日続伸。前場終値は前日比0.10%高の25082.79ポイントだった。中国企業指数は0.30%高の10151.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で737億2000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤はプラス圏で推移したが、マイナス圏に沈むと、一時心理的節目の25000ポイントを下回る場面もあったが、再びプラス圏に浮上して前場の取引を終えた。午前に発表された中国の5月の物価統計がいずれも予想より悪い内容となったことが嫌気されたほか、指数は前日まで7営業日続伸し、約3カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。
個別では、華潤置地(
01109)やテンセント(
00700)の上昇が目立った。香港政府からの出資受け入れなどを発表して取引を再開したキャセイ・パシフィック(
00293)は1.36%高。ネットイース(
09999)の上場をあすに控え、美団点評(
03690)やアリババ集団(
09988)なども買われた。半面、「香港国家安全法」を巡り、ポンペオ米国務長官から名指しで批判されたHSBC(
00005)が1%超下落した。