週明け8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比0.17%高の24812.58ポイントだった。中国企業指数は0.21%安の10044.72ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で746億2000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の25000ポイントに乗せてスタート。米雇用統計が予想に反して大幅に改善したことを受け、景気の早期回復に対する楽観的な見方が買いを支えた。ただ、ハンセン指数は先週末まで5日続伸し、約3カ月ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが重荷となった。上値の重さが意識されると、中盤以降はもみ合いながら上げ幅を縮小した。
個別では、主要産油国が大規模の協調減産を7月末まで延長することで合意したことを好感し、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が3%超の上昇。生保大手の中国人寿保険(
02628)、香港地場系銀行のハンセン銀行(
00011)が買われたほか、5月の新車販売台数が前年同月比で20%増加した吉利汽車(
00175)も高い。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が安い。中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、IT大手のテンセント(
00700)が1%超の下げとなり、相場の足を引っ張った。