5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.40%高の2930.80ポイントだった。深セン成分指数は0.37%高の11180.60ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6315億2900万元だった。
上海総合指数は前日からの利益確定売りに押され、中盤まではおおむねマイナス圏でもみ合った。ただ、2910ポイント付近で下値は堅く、後場に入るとプラス圏に浮上。景気回復や金融緩和への期待に加え、香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買の買い越しが続いていることも支えとなるなか、終盤にかけて上げ幅を広げると、結局、終値ベースで3月11日以来、およそ3カ月ぶりの高値を付けた。セクター別では、航空の上昇が目立ったほか、証券、石油、通信などが買われた。半面、小売り、食品・飲料が軟調だった。
A株市場では、航空大手の中国国際航空(
601111)と中国東方航空(
600115)が6%台の上昇。米当局が前日に禁止を発表した中国旅客機の乗り入れを承認すると伝わったことが好感された。免税店運営の中国国旅(
601888)や空港運営の上海国際機場(
600009)が高い。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、家電大手の海爾智家(
600690)、酒造メーカーの瀘州老窖(
000568)などが買われた。半面、リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)が安い。ビール大手の北京燕京ビール(
000729)、乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)の下げも目立った。
上海B株指数は1.19%高の208.11ポイントと反発、深センB株指数は0.43%安の860.65ポイントと反落した。