3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日続伸。終値は前日比0.07%高の2923.37ポイントだった。深セン成分指数は0.04%安の11108.36ポイントと4日ぶりに小反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7778億1100万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。国内外の景気の持ち直しを見込む買いが引き続き相場を支えた。中国国有企業が米国産大豆を購入したとの報道を受け、米中関係の悪化懸念が和らいだことも安心感につながった。ただ、前日まで4営業日続伸し、連日で3月上旬以来の高値を更新しているだけに、利益確定売りが重荷となった。2940ポイント付近では伸び悩み、上値の重さが意識されると、後場中盤以降は上げ幅を縮めた。
セクター別では、宝飾品、医療、化学繊維が高い。半面、港湾・海運、証券、航空・宇宙関連、造船などが売られた。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)など自動車株や、欧菲光集団(
002456)、立訊精密工業(
002475)などテクノロジーの一角の上昇が目立った。免税店運営の中国国旅(
601888)が反発。生保大手の中国人寿保険(
601628)が大幅に続伸した。半面、家電大手の海爾智家(
600690)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、港湾運営の上海国際港務(
600018)が安い。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、不動産デベロッパーの万科企業(
000002)もさえない。
上海B株指数は1.17%安の205.26ポイントと3日ぶりに反落、深センB株指数は0.25%安の848.48ポイントと続落した。