3日の香港市場は堅調か。前日のNY株式相場は続伸。黒人死亡事件への抗議デモの全米への広がりが懸念材料となったものの、経済活動再開による景気回復期待が続いたほか、中国国有企業が米国産大豆を購入したとの報道を受けて米中関係悪化懸念が和らいだことも相場を支えた。
ただ、米中関係を巡っては、「香港国家安全法」の制定や新型コロナウイルスの初期対応、米国からの商品購入など問題は山積しており、引き続き懸念材料となりそうだ。
前日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、中国工商銀行(
01398)などが香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を160ポイント超上回り、心理的節目の24000ポイントにのせて寄り付くことになる。