2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.11%高の23995.94ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の9876.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で1140億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤に20日移動平均(大引け時点で23819.88ポイント)を上抜け、おおむね同水準を上回って堅調に推移した。各国が経済活動を再開するなか、世界景気の底入れに期待する買いが相場を支えた。前日の米株高も投資家心理を強気に傾けたもよう。前日のハンセン指数はほぼ全面高だっただけに利益確定売りが上値を重くする場面もあったが、終値できょうの高値を付け、節目の24000ポイントに迫った。セクター別では医療・ヘルスケアや一般消費財、コングロマリットが高かった半面、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)が相場の上昇を主導。不動産投資信託のLink REIT(
00823)や太古A(
00019)、長江インフラ(
01038)など香港地場株の上昇が目立った。製薬の石薬集団(
01093)も高い。半面、石油大手のシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)が反落。豚肉大手の万洲国際(
00288)は続落した。
そのほか、復星国際(
00656)の子会社で海南省のアトランティス三亜ホテルを保有する復星旅遊(
01992)が18%近く上昇。中国の習近平国家主席が「海南自由貿易港」の建設を指示したと伝わり、買いが膨らんだ。家電量販店チェーンの国美零售(
00493)、中国銀行業務の売却を検討中と伝わった東亜銀行(
00023)も大幅高だった。一方、通信キャリアのチャイナ・テレコム(
00728)の下げがきつい。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、華潤セメント(
01313)も売られた。