週明け1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅に反発。前場終値は前日比3.22%高の23701.82ポイントだった。中国企業指数は2.86%高の9834.61ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で924億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は堅調に推移した。心理的節目の23000ポイントを回復して寄り付いた後に上げ幅を拡大し、その後はおおむね23700ポイント付近でもみ合った。米対中制裁に対する警戒感が後退し、買い戻しが優勢。トランプ米大統領は前週末の記者会見で、「香港国家安全法」の制定方針を採択した中国への制裁として、米国が香港に認めている優遇措置を見直す手続きに入ると表明したものの、貿易合意の撤回や追加関税には言及しなかった。発表内容は市場が警戒していたほど厳しい内容ではなかったと受け止められた。本土市場で上海総合指数がほぼ一本調子で上昇したことも買い安心感につながった。
個別では、時価総額の大きいアジア生保のAIAグループ(
01299)が5%超、IT大手のテンセント(
00700)が4%の上昇となり、指数を押し上げた。医薬株の中国生物製薬(
01177)、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)の上昇が目立ったほか、新鴻基地産(
00016)、太古A(
00019)など先週下げがきつかった香港地場系銘柄が買い戻された。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)が逆行安となった。