21日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.49%安の24280.03ポイントだった。中国企業指数は0.48%安の9850.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1242億6000万HKドルと、商いが賑わった。
ハンセン指数は寄り付き天井となり、その後はおおむねマイナス圏で推移した。前日の米株高が好感されたが、3日続伸した後で利益確定売りが出やすいなか、米中関係の悪化懸念や、あす開幕する全国人民代表大会(国会に相当)を前にした様子見ムードなどで売りが優勢となった。買いの勢いが弱かった一方、指数は24200ポイント付近では底堅さもみられた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国IT大手のテンセント(
00700)の下げが目立ったほか、ニット衣料メーカーの申洲国際集団(
02313)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が安い。半面、中国通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)が逆行高。米市場に上場する中国企業の「締め出し」でセカンダリー上場が加速すると伝わった取引所運営の香港証券取引所(
00388)が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、保険株の中国太平保険(
00966)や証券株の海通証券(
06837)が安い。消費関連銘柄の華潤ビール(
00291)や安踏体育用品(
02020)も売られた。半面、不動産株の融創中国(
01918)や龍湖集団(
00960)が堅調だった。