21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに小反落。前場終値は前日比0.01%安の24397.29ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の9884.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で660億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に転落。米中関係の悪化懸念や、あす開幕する全国人民代表大会(国会に相当)を前にした様子見ムードが重しとなった。指数は序盤に24200ポイント付近まで下げた後、前場中盤以降は前日終値付近でもみ合いを続けるなど、方向感を欠いた。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)の下げが目立ったほか、ニット衣料メーカーの申洲国際集団(
02313)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が安い。半面、中国通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が3%台の上昇。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)や欧州金融大手のHSBC(
00005)が買われた。