20日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.05%高の24399.95ポイントだった。中国企業指数は0.15%高の9898.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1016億9000万HKドル。
ハンセン指数は時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを手掛かりに序盤に24500ポイントを超える水準まで上昇したが、ほどなくマイナス圏に沈んだ。本土市場の下落が相場の重しとなり、その後は前日終値を小幅に下回る水準で推移し、大引け間際にプラス圏に再浮上してきょうの取引を終えた。午前に発表された5月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、1年物が3.85%、5年以上物は4.65%で、ともに前月から据え置きとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)が2%超上昇し、指数を押し上げた。マカオ観光業の復活に向けた動きを好感し、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)などカジノ株も買われた。クレディ・スイスが米国による華為技術(ファーウェイ)への輸出規制強化による影響は限定的であるとの見方を示した瑞声科技(
02018)は7%近く上昇した。子会社が開発した抗がん剤の臨床試験の実施を明らかにした石薬集団(
01093)は4%超上昇。半面、時価総額上位のHSBC(
00005)が売られて相場の重しとなった。CNOOC(
00883)やシノペック(
00386)など石油株、九龍倉置業地産(
01997)や信和置業(
00083)など香港系不動産株も安かった。
この他では、マッコーリーが目標株価を25%引き上げたトラベルスカイ・テクノロジー(
00696)が10%近く上昇。きょう四半期決算を発表する小米集団(
01810)が1.11%高。半面、LPRが据え置かれたことを受け、万科企業(
02202)や中国海外発展(
00688)など本土系不動産株の一角が売られた。