週明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.24%高の2875.42ポイント。深セン成分指数は0.40%安の10921.15ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7318億400万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、次第に上げ幅を拡大。前週末に続落して4月30日以来の安値で引けただけに、自律反発を見込む買いが相場を支えた。中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を22日に控え、経済対策が本格化するとの見方から内需関連や資源・素材株が買われた。もっとも、米中関係の先鋭化に対する警戒感がくすぶるなか、心理的節目の2900ポイントが上値抵抗として意識されて終盤に上げ幅を縮小した。セクター別では通信、電子部品、電子・IT、ソフトウエアが売られた半面、貴金属や軍需関連、食品・飲料、非鉄金属が買われた。
A株市場では、酒造の貴州茅台酒(
600519)、江蘇洋河酒廠(
002304)、宜賓五糧液(
000858)や豚肉大手の牧原食品(
002714)が大きく買われた。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)も5%超上昇。建設株の上海隧道工程(
600820)と三一重工(
600031)も高い。半面、米商務省が中国の通信機器大手である華為技術(ファーウェイ)への事実上の禁輸措置強化を発表したことを受け、歌爾(
002241)や欧菲光集団(
002456)、浙江水晶光電科技(
002273)が軒並み売られた。車載リチウム電池メーカーの寧波杉杉(
600884)、LEDメーカーの三安光電(
600703)も大幅安。
上海B株指数は3.78%高の207.78ポイントと大幅に3営業日続伸。深センB株指数は1.97%高の863.28ポイントと4営業日続伸した。