13日のNY株式相場は続落。米中関係悪化が懸念されるなか、パウエルFRB議長が景気の先行きに強い懸念を示したことや、著名投資家が株式市場の割高を指摘したこともセンチメントの悪化につながった。ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどの「巣ごもり消費」株が上昇したものの、エネルギー、金融、資本財、素材など景気敏感株が幅広く下落した。ダウ平均は軟調にスタートすると、終盤に697米ドル安まで下落し、516.81米ドル安(-2.17%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.75%安、1.55%安で終了。ダウ平均は3日続落となり、S&P500とナスダック総合も2日続落した。
パウエルFRB議長は講演で、新型コロナウイルスの感染拡大がコントロールされれば景気は大きく回復するとの見通しを示したものの、先行きは不透明で一段の悪化リスクもあるとし、必要な支援を続ける姿勢を示した。アパルーサ・マネージメントの創業者デビッド・テッパーはインタビューで、S&P500の予想PERは2002年以来の高水準だとし、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アルファベットは上値余地がないだろうとした。ダウ平均採用の30銘柄はメルクが0.91%高と唯一上昇したものの、アメリカン・エキスプレス、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが5-6%下落し、エクソン・モービル、レイセオン・テクノロジーズ、トラベラーズ、ダウ・インクが4%超下落、3M、IBM、JPモルガン・チェース、ユナイテッドヘルス、ゴールドマン・サックスが3%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23702.16 23708.90 23067.64 23247.97 -516.81 -2.17
S&P500 2865.86 2874.14 2793.15 2820.00 -50.12 -1.75
NASDAQ 9006.05 9074.16 8752.68 8863.17 -139.38 -1.55
CME225先物 20080.00 20410.00 20035.00 20165.00 -185.00 -0.91
FT100 5904.05 5904.05 5904.05 5904.05 -90.72 -1.51
DAX 10669.99 10698.13 10530.32 10542.66 -276.84 -2.55
為替(ドル/円) 107.16 107.27 106.73 107.06 -0.10 -0.09
WTI先物 25.80 26.96 25.25 25.68 -0.65 -2.47
金(Gold)先物 1705.00 1726.50 1701.60 1716.40 9.60 0.56
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。