12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.78%安の24163.29ポイントだった。中国企業指数は1.69%安の9821.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で548億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。中国・武漢市や韓国で集団感染が再び発生していると伝わり、感染の第2波を警戒する売りが先行した。寄り付き後に中国国家統計局が発表した4月の生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)の下げ幅が3.1%と市場予想を上回り、中国本土相場が下落したことも嫌気されてほぼ全面安となっている。もっとも、ハンセン指数は下値支持として意識される50日移動平均(前引け時点で24160.54ポイント)付近で下げ渋り、同水準を守って前場の取引を終えた。
個別では、原油安を受けて中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み安。時価総額の大きい国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)は反落している。香港コングロマリットの太古A(
00019)、長江和記実業(
00001)も大きく売られている。半面、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が逆行高。