7日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.65%安の23980.63ポイントだった。中国企業指数は0.44%安の9764.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で865億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。前日の米ダウ平均が反落したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界景気の後退や米中関係の悪化に対する警戒感などが重しとなった。月内に開催される全国人民代表大会(国会に相当)を前にした政策期待、午前に発表された中国の4月貿易統計で輸出が予想を上回る結果となったことが支えとなるなか、指数は23900ポイント台中盤で下げ渋りの動きをみせたが、結局、節目の24000ポイントを下回って引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に四半期決算を発表した香港証券取引所(
00388)が3%近く下落。英国の法人税率据え置きで大幅減益の見通しを発表した長江グループ系の長江インフラ(
01038)や電能実業(
00006)が売られたほか、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)やマカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)の下げも目立った。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が逆行高を演じた。
中国企業指数構成銘柄では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が安い。不動産株の万科企業(
02202)、証券株の海通証券(
06837)、保険株の中国人民財産保険(
02328)などが軟調だった。半面、中国版ゆうちょ銀行の中国郵政儲蓄銀行(
01658)が高い。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、環境工事会社の中国海螺創業(
00586)が買われた。