7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.55%安の24005.13ポイントだった。中国企業指数は0.42%安の9766.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で480億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。前日の米ダウ平均が反落したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界景気への影響や米中関係の悪化に対する警戒感などが重しとなった。指数は序盤に節目の24000ポイントを下回るなど下げ幅を拡大。ただ、月内に開催される全国人民代表大会(国会に相当)を前にした政策期待、午前に発表された中国の4月貿易統計で輸出が予想を上回る結果となったことなどが支えとなるなか、中盤にかけて下げ幅を縮め、節目をわずかに上回って午前の取引を終えた。
個別では、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)やマカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が安い。英国の法人税率据え置きで大幅減益の見通しを発表した長江グループ系の長江インフラ(
01038)や電能実業(
00006)の下げが目立った。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が逆行高を演じた。