連休明け4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。前場終値は前営業日比3.84%安の23696.18ポイントだった。中国企業指数は4.25%安の9613.88ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で634億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、トランプ米大統領が中国を批判し、関税引き上げや損害賠償金の請求などを検討していることが伝わるなか、米中対立の再燃を警戒した売りが加速した。ダウ平均先物が時間外取引で軟調に推移していることなども相場の重しとなった。指数は寄り付きで節目の24000ポイントを割ると下げ幅を拡大。前場中盤以降は23700ポイント付近でもみ合いを続けた。
個別では、ハンセン指数構成銘柄が全面安。ペトロチャイナ(
00857)が9%台の下落となるなど石油株が大きく売られた。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)などの売りも目立った。半面、証券会社による投資判断の引き上げが伝わったビール大手の青島ビール(
00168)や油田サービス大手の中海油田服務(
02883)が逆行高を演じた。