28日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.22%高の24575.96ポイントだった。中国企業指数は1.09%高の9983.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で861億HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高くスタート。ドイツやイタリア、米国の一部の州で段階的に移動規制の緩和や経済活動の再開を進める動きを受け、買いが先行した。新型コロナウイルスによる景気後退に対処して主要国が打ち出す財政・金融政策への期待も相場を支えた。序盤に中国本土相場が下落するとハンセン指数も下げに転じる場面があったが、ほどなく切り返すとほぼ一本調子で上げ幅を拡大。終値は3月11日以来1カ月半ぶりの高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、本土銀行株の中国建設銀行(
00939)が買われ、相場の上昇を主導。不動産株の九龍倉置業地産(
01997)と中国海外発展(
00688)、中国政府系複合企業の中国中信(
00267)は大幅に続伸した。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、中国政府系デベロッパーの華潤置地(
01109)が反落した。
そのほか、教育事業の睿見教育国際(
06068)は前日大引け後発表した2020年2月中間決算が好感されて大幅高。同業の中国楓葉教育(
01317)も大きく買われた。テンセント(
00700)の幹部を最高経営責任者として迎え入れた閲文集団(
00772)が急伸した。ネット専業損保の衆安在線財産保険(
06060)も高い。一方、紫金鉱業集団(
02899)など金鉱株の下落が目立った。大連港(
02880)、ファースト・トラクター(
00038)も大幅安。