28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.77%高の24466.42ポイントだった。中国企業指数は0.77%高の9952.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で438億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高くスタート。ドイツやイタリア、米国の一部の州で段階的に移動規制の緩和や経済活動の再開を進める動きを受け、買いが先行した。新型コロナウイルスによる景気後退に対処して主要国が打ち出す財政・金融政策への期待も相場を支えた。序盤に中国本土相場が下落すると、ハンセン指数も下げに転じる場面があったが、ほどなく切り返して上げ幅を拡大。結局、前場の高値圏で引けた。
個別では、きょう2020年1−3月期決算を発表する銀行株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)が買われ、相場の上昇を主導。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)と本土銀行株の交通銀行(
03328)は大幅に続伸。医薬品株の石薬集団(
01093)も高い。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、中国政府系デベロッパーの華潤置地(
01109)が反落した。