2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅続落。前場終値は前日比0.09%安の23065.02ポイントだった。中国企業指数は0.19%高の9422.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で484億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付きで節目の23000ポイントを大きく割り込むなど、序盤は売りが優勢。前日の米株安や新型コロナウイルスを巡る警戒感が意識された。ただ、その後は前日の売り材料となったダウ平均先物が上昇したことや、朝方に軟調だった中国本土相場がプラス圏に浮上するなか、香港市場でも買い戻しの動きが強まり、下げ幅を急速に縮小。23000ポイントを回復し、前場終盤にはプラス圏に浮上する場面もみられた。
個別では、前日に10%近く下げた欧州金融大手のHSBC(
00005)が3%下落。電動工具大手の創科実業(
00669)やニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)の下げが目立ったほか、保険株のAIAグループ(
01299)、銀行株の中国工商銀行(
01398)なども軟調だった。半面、原油先物の上昇を受けて、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が大幅高。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が大きく買われた。