週明け30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.90%安の2747.21ポイントだった。深セン成分指数は2.03%安の9904.95ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6331億2800万元だった。
上海総合指数はマイナス圏でのもみ合いを続けた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や景気減速への警戒感が高まるなかで売りが先行。一方、週末に中国指導部が財政政策の積極的な推進を決定したことや、中国人民銀行(中央銀行)がきょう実施した公開市場操作(オペ)の金利を引き下げたことなどは支援材料として意識された。指数は前場に2730ポイント付近でもみ合い、後場に入ると、やや下げ幅を縮めた、セクター別では通信、観光、ソフトウエアが大幅安。半面、農業や化学肥料が買われた。
A株市場では、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、液晶パネル製造大手の京東方科技集団(
000725)といったハイテク銘柄が大幅安。免税店運営の中国国旅(
601888)、家電大手の海爾智家(
600690)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)が大きく売られた。半面、自動車株の上海汽車集団(
600104)やBYD(
002594)が高い。インフラ建設大手の中国鉄建(
601186)、宅配大手の順豊控股(
002352)が上昇した。
上海B株指数は1.72%安の215.14ポイントと3営業日ぶりに反落、深センB株指数は1.69%安の805.74ポイントと反落した。