週明け30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比1.29%安の23181.07ポイントだった。中国企業指数は0.90%安の9419.72ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で575億8000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。世界の新型コロナウイルス感染者数が増え続け、前週末27日の米株式相場が大幅安となったことで、投資家心理が悪化。主要国でヒトやモノの移動が長期間停滞するとの見方から、景気後退を警戒する売りが出た。指数は寄り付き直後に心理的節目の23000ポイントを割り込む場面があったものの、次第に下げ幅を縮めて午前の取引を終えた。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とHSBC(
00005)が下げ、相場の重荷になっている。マカオで新たに新型コロナ感染者が見つかり、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく売られた。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も大幅安となった。一方、2019年12月本決算を27日大引け後発表した中国神華能源(
01088)が続伸。純利益は前年比5.5%減と市場予想を下回ったものの、増配が好感された。きょう2019年12月本決算を発表する石薬集団(
01093)も買われている。