週明け23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前営業日比3.75%安の21949.30ポイントだった。中国企業指数は3.16%安の8830.69ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で718億9000万HKドル。
ハンセン指数は全面安の展開となった。前週末の米株式相場や原油先物相場の急落を受け、リスク資産から資金を引き揚げる動きが広がった。トランプ米政権は新型コロナウイルスが経済に及ぼす影響に対処する2兆米ドルの経済対策を打ち出したが、議会との調整が難航するとの見方から売りが出た。きょうの中国本土市場の下落も嫌気されている。もっとも、安値を拾う買いがハンセン指数の下値を支え、始値で割り込んだ心理的節目の22000ポイントを一時上抜ける場面があった。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が大きく売られ、相場の下落を主導。北米売上比率が高い創科実業(
00669)の下落率は10%を超えた。不動産株の華潤置地(
01109)と長江実業集団(
01113)、香港公益株ホンコン・チャイナガス(
00003)の下げがきつい。