20日のNY株式相場は大幅反落。朝方は堅調に推移したものの、前日のカリフォルニア州に続いてニューヨーク州でも自宅待機命令が発令されたことや、原油相場の下落が重しとなった。政府の支援策に民主党が難色を示していることや、CMEグループのクリアリングハウス(清算機関)のロビン・キャピタルが財務基準を満たさないと報道されたこともセンチメントを悪化させた。ダウ平均は朝方に444米ドル高まで上昇したが、終盤に992米ドル安まで下落し、913.21米ドル安(-4.55%)とほぼ安値引け。19173.98米ドルで終了し、トランプ米大統領就任(2017年1月)前の2016年12月2日以来の水準となった。30の構成銘柄はトラベラーズやシェブロンが3-4%高となったものの、ウォルト・ディズニー、3Mが9%超下落し、コカ・コーラ、ゴールドマン・サックス、キャタピラー、アップルなども6-8%下落した。S&P500とナスダック総合も終盤に急落し、それぞれ4.34%安、3.79%安で終了した。
週間ではダウ平均が17.30%安、S&P500が14.98%安、ナスダック総合が12.64%安とそろって2週続落。週間の下落率は、3指数ともに2008年10月の金融危機以来の大きさとなった。2月の史上最高値からは、ダウ平均が35.12%安、S&P500が31.93%安、ナスダック総合が29.92%安となった。
S&P500の11業種はエネルギー(+0.96%)を除く10業種が下落。ディフェンシブ・セクターの公益、生活必需品、不動産が5.5-8.2%%安となったほか、資本財、コミュニケーション・サービス、ITも4.4-5.0%下落した。業種別の週間騰落率では全11業種が下落。エネルギーが20.39%安と下落率トップとなり、不動産(-18.53%)、金融(-15.21%)、資本財(-14.05%)、IT(-11.33%)、一般消費財(-10.09%)がそれに次いだ。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 20253.15 20531.26 19094.27 19173.98 -913.21 -4.55
S&P500 2431.94 2453.01 2295.56 2304.92 -104.47 -4.34
NASDAQ 7248.07 7354.44 6854.67 6879.52 -271.06 -3.79
CME225先物 16945.00 17845.00 16765.00 17030.00 480.00 2.90
FT100 5190.78 5190.78 5190.78 5190.78 39.17 0.76
DAX 9080.49 9201.07 8838.30 8928.95 318.52 3.69
為替(ドル/円) 110.89 111.50 109.33 110.96 0.07 0.06
WTI先物 25.59 28.49 22.39 22.63 -3.28 -12.66
金(Gold)先物 1471.60 1519.40 1457.50 1484.60 5.30 0.36
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。