18日のNY株式相場は大幅反落。新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)による景気後退懸念が一段と強まった。リスク回避が強まり、安全資産とされる金や米国債も下落した。原油相場が再び暴落したことも重しとなり、S&P500は日中の下落幅が7%を超え、今月4度目のサーキットブレーカーが発動された。S&P500は取引再開後に下落幅を9.83%に拡大したが、取引終盤に買い戻され5.18%安で終了した。ダウ平均も一時2319米ドル安まで下落し、1338.46米ドル安(-6.30%)の19898.92米ドルで終了。2017年2月2日以来の20000米ドル割れとなった。ハイテク株主体のナスダック総合も8.84%安まで下落し、4.70%安で終了。高値からの下落率は、ダウ平均が32.66%安、S&P500が29.18%安、ナスダック総合が28.80%安となった。引け後にNY証券取引所は来週23日からフロアー取引を停止し、全て電子取引に切り替えると発表した。
前日に、ニューヨーク市長が外出禁止令に備えるべきと発表したほか、この日は大富豪で著名投資家のビル・アックマン氏が30日間の国家シャットダウンが必要だと発言した。S&P500の業種別指数はエネルギーの14.28%安を筆頭に全11業種が下落。金融、不動産、資本財の下落率は7%を超えた。「質への逃避」が「現金への逃避」となり、安全資産も下落。米10年債利回りは前日の0.996%から1.183%に上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 20188.69 20489.33 18917.46 19898.92 -1338.46 -6.30
S&P500 2436.50 2453.57 2280.52 2398.10 -131.09 -5.18
NASDAQ 6902.32 7182.83 6686.36 6989.84 -344.94 -4.70
CME225先物 17120.00 17320.00 15995.00 16530.00 20.00 0.12
FT100 5080.58 5080.58 5080.58 5080.58 -214.32 -4.04
DAX 8613.35 8670.41 8400.18 8441.71 -497.39 -5.56
為替(ドル/円) 107.61 108.64 106.75 107.96 0.35 0.32
WTI先物 26.94 27.22 20.06 20.37 -6.58 -24.42
金(Gold)先物 1527.60 1547.00 1473.30 1477.90 -47.90 -3.14
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。