2020-03-16 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:4日続落、マイナス圏でもみ合い 金融緩和期待揺らぐ
週明け16日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。前場終値は前営業日比0.55%安の2871.49ポイントだった。深セン成分指数は1.77%安の10639.09ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5386億9300万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いて始まったものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。中国の金融政策を巡り、中国人民銀行(中央銀行)がきょうから銀行の預金準備率を引き下げた一方、朝方に実施した中期貸出制度(MLF)を通じた資金供給の金利を据え置き、週末20日に発表される事実上の政策金利とされるローンプライムレート(LPR)の引き下げ期待が後退した。寄り付き後に中国国家統計局が発表した主要経済統計が大きく悪化したことも投資家心理を重くした。指数はおおむね2860-90ポイントの間でもみ合いを続けた。
セクター別では通信の下げが目立ったほか、金融や電子部品が安い。半面、医薬、不動産、石油が大きく買われた。
上海B株指数は0.28%高の229.99ポイント、深センB株指数は0.56%安の882.70 ポイントだった。