2020-03-13 |
中国/政策/電子・IT |
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中国政府の半導体産業ファンド、2期投資は3月末開始
中国の経済ニュースサイト『中証網』は12日、半導体業界関係者の話として、中国政府が半導体産業ファンド「国家集成電路産業投資基金」(国家大基金)の2期投資を3月末に開始すると報じた。同ファンドを管理する華芯投資管理有限責任公司の幹部は「現在、そうした目標に向けて努力している」と語った。
国家大基金2期の登録資本金は2041億5000万元で、2019年10月22日に登記された。中国の企業情報会社「天眼査」のデータによると、同ファンドの出資者は中国当局や国有企業など27社。財政部の出資比率が11.0%と最も高く、国開金融有限責任公司が10.8%で続く。『第一財経』によれば、ファンドは早ければ19年11月に投資を始めるとみられていたが、いまだに実現していない。『中証網』はまだファンド資金の拠出が完了していない上、新型肺炎のまん延が影響したとの見方を伝えた。
国家大基金1期は2014年9月、工業情報化部と財政部、国家開発銀行が共同設立した。当初の資金規模は1387億2000万元。華芯投資管理が開示した情報によれば、2018年9月末までに集積回路(IC)企業55社を対象に77件の投資を行った。投資の認可額は1200億元だが、実際の出資は1000億元超だった。