11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.94%安の2968.52ポイントだった。深セン成分指数は1.78%安の11200.05ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9728億3000元だった。
上海総合指数は心理的節目の3000ポイントに乗せて寄り付いた後、前場は総じて小高い水準でもみ合ったが、後場にマイナス圏に沈み、次第に下げ幅を拡大した。節目付近の売り圧力が意識されたほか、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が経済に与える影響への懸念が重荷となった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買は前日の31億元超の買い越しからきょうが77億元超の売り越しに転じ、外資の流出に対する警戒感が地合いを悪化させたもよう。
セクター別では、証券、保険がほぼ全面安。ソフトウエア、防犯設備、電子部品、電子・ITも売られた。半面、港湾・海運、航空・空港運営、観光・ホテルが上昇した。
A株市場では、三安光電(
600703)、欧菲光集団(
002456)、科大訊飛(
002230)、歌爾(
002241)などテクノロジー関連や、通信設備大手の中興通訊(
000063)の下げが目立った。インフラ建設の中国交通建設(
601800)、建材の安徽コンチセメント(
600585)、証券大手の中信証券(
600030)、海通証券(
600837)が安い。半面、港湾運営の上海国際港務(
600018)、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)、免税店運営の中国国旅(
601888)、宅配業者の韵達控股(
002120)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.18%安の237.46ポイント、深センB株指数は0.63%安の922.00ポイントとともに反落した。