週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅続落。終値は前営業日比3.01%安の2943.29ポイントだった。深セン成分指数も4.09%安の11108.55ポイントと大幅続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆862億2100万元と、商いが膨らんだ。
上海総合指数は寄り付きで節目の3000ポイントを下回って寄り付くと、終始マイナス圏で推移。前週末からの米株相場をはじめとした世界的な株安や、原油価格の急落が嫌気されるなか、リスクオフの動きが加速した。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が140億元超の売り越しとなり、外資による資金引き揚げの動きが強まったことも地合い悪化につながった。指数は結局、終値ベースで2月28日以来およそ1週間ぶりの安値を付けた。セクター別では、保険が軒並み安となったほか、ソフトウエア、電子・IT、貴金属などが大幅安。半面、医療や航空が買われた。
A株市場では、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)や自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が9%台の下落。保険大手の中国太平洋保険(
601601)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)なども大きく売られた。半面、原油安を受けて航空大手の中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)が逆行高。朝方に軟調だった石油元売り大手のシノペック(
600028)が後場に上昇。養豚業者の牧原食品(
002714)が買われた。
上海B株指数は2.41%安の237.20ポイント、深センB株指数は2.16%安の922.24ポイントとともに続落した。