2020-02-28 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】反落か、世界景気の減速警戒 新型コロナウイルスの感染拡大で
28日の香港市場は、前日の欧米株安の流れを引き継いで反落か。新型コロナウイルスの感染拡大が世界景気に与える影響への警戒感が強まり、運用リスクを避ける売りが先行しそうだ。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日の記者会見で、感染について「パンデミック(世界的な大流行)になる可能性もある」と述べた。同日のNY市場でダウ平均は6日続落。下げ幅は1190米ドル95セント(4.4%)と過去最大だった。ハイテク株が主体のナスダック総合は反落した。香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。時価総額が大きいHSBC(
00005)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)が軒並み香港終値を下回った。
もっとも、中国の金融緩和や財政出動への思惑買いが下値を支える展開がありそうだ。香港市場ではインフラ建設を中心とする景気下支え措置の恩恵を受ける建設関連株が注目されている。決算発表や業績見通しを受けた個別物色も活発となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の新世界発展(
00017)が2019年12月中間決算を発表する。