26日の香港市場は連日の米株安を嫌気し売り優勢で始まるか。25日のNY株式相場は急落。前日の急落の反動で朝方は上昇してスタートしたものの、米国でも新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大懸念が強まったことや米10年債利回りが過去最低を記録したことでリスク回避の流れが続いた。
25日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)などを中心に軒並み下げており、サヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を500ポイント超下回る水準で寄り付くことになる。
新型肺炎をめぐっては、中国本土で発生源となった湖北省武漢市を除く地域では感染者数が減少しているものの、武漢市では24日に新たに464人の感染が確認され、前日(348人)から116人増加するなど、未だ収束の兆しはみえていない。また、中国から日本や韓国、イタリアなど世界各地に感染が広がる中、世界経済への影響も懸念されている。ただ、中国政府による景気対策への期待などが一定の支えとなりそうだ。