2020-02-24 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:大幅に3日続落、3週ぶり安値 新型肺炎への警戒強まる
週明け24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前営業日比1.79%安の26820.88ポイントだった。中国企業指数は2.06%安の10568.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で1241億3000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。前週末の米株安に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気する売りが加速。新型肺炎を巡っては、中国のみならず、海外での感染拡大が伝わるなか、世界経済への影響に対する警戒感が強まった。指数は序盤に節目の27000ポイントを割り込むなど、下げ幅を拡大。中盤以降はおおむね26900ポイントを挟んでもみ合いを続けたが、結局、終値ベースで今月5日以来、およそ3週間ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は長江グループ系の電能実業(
00006)と長江インフラ(
01038)のみ上昇。原油安を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)が大幅安。IT大手のテンセント(
00700)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、保険大手のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)などの下げが目立った。
H株では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)とモリブデン大手の洛陽モリブデン(
03993)が6%台の下落。航空大手の中国国際航空(
00753)、風力発電大手の龍源電力(
00916)、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)が大きく売られた。半面、中国当局が「5G」事業の発展加速を指示したことが材料視され、中興通訊(
00763)、中国鉄塔(
00788)、中国通信服務(
00552)が大幅高。民営自動車メーカーの長城汽車(
02333)、産金大手の招金鉱業(
01818)が買われた。