20日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.17%安の27609.16ポイントだった。中国企業指数は0.05%高の10913.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で1008億7000万HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏で推移。寄り付き後に中国人民銀行(中央銀行)が最優遇貸出金利(LPR)の引き下げを発表したが、5年物の引き下げ幅が予想を下回ったことに加え、金融緩和期待に一服感が広がるなかで売りの勢いが強まった。指数は前場中盤にかけて27400ポイントを下回る水準まで下落。ただ、後場に入って、中国本土相場の上昇の勢いが強まると、ハンセン指数も下げ幅を縮めた。
ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)、恒基兆業地産(
00012)など不動産株が安い。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が軟調だった。半面、原油高を背景にCNOOC(
00883)が高い。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が買われた。
中国企業指数構成銘柄では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が11%台の大幅高。米テスラが寧徳時代新能源科技(CATL)製のリン酸鉄リチウム(LFP)電池の購入で合意したと伝わり、BYDが生産するLFP電池の需要が拡大するとの思惑が広がった。このほか、証券株の中信証券(
06030)、保険株の新華人寿保険(
01336)などが大きく上昇した。半面、不動産株の龍湖集団(
00960)や融創中国(
01918)が売られた。