2020-02-20 |
香港/業界動向/不動産 |
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本土系不動産株が安い、小幅な5年物LPR引き下げを嫌気
20日の香港市場で中国本土系の不動産株が安い。ハンセン指数を構成する中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)はそろって反落している。同日午前に中国人民銀行(中央銀行)が発表した2月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)で、住宅ローン金利の目安となる5年物の引き下げ幅が1年物よりも小さかったことで、嫌気する売りが出たもよう。
2月のLPRは1年物が4.05%、5年以上物は4.75%だった。前月比で1年物は0.1ポイント引き下げ、5年以上物は0.05ポイント引き下げとなった。人民銀は17日の公開市場操作(オペ)で1年物中期貸出制度(MLF)の適用金利を0.1ポイント引き下げており、MLF金利を基に算出されるLPRも同じ幅で低下するとの予想が広がっていた。
LPRは事実上の政策金利とされ、1年物は優良企業に適用する貸出金利の基準となる。『香港経済日報』は20日、5年物の下げ幅を小幅に抑えたことは、中国当局が景気浮揚を目的とした不動産取引の刺激策は用いない方針を堅持するシグナルとの見方を伝えた。
日本時間午後3時45分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■中国海外発展(
00688):27.80HKドル(前日比1.24%安)
■華潤置地(
01109):35.50HKドル(同1.53%安)
■碧桂園(
02007):10.70HKドル(同1.65%安)
■広州富力地産(
02777):12.76HKドル(同1.54%安)
■中国海外宏洋(
00081):5.74HKドル(同2.05%安)