2020-02-13 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い優勢で始まるか、新型肺炎感染者の基準変更に注意
13日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ買い優勢で始まるか。12日の米NY株式相場は主要3指数がそろって史上最高値を更新。中国で発生した新型肺炎に対する警戒感が後退するなかで、買いが先行した。習近平国家主席は12日に行われた指導部の会議で、新型肺炎の重点対策を引き続き進める一方、2020年の経済社会発展の目標の実現に努力するよう指示。香港市場では中国当局の経済支援策に対する期待が引き続き相場を支えるだろう。12日の香港株の米国預託証券(ADR)はIT大手のテンセント(
00700)や欧州金融大手のHSBC(
00005)といった大型銘柄を中心に香港終値を上回った。
もっとも、新型肺炎を巡って、世界保健機関(WHO)は12日、中国で感染拡大ペースが安定化しつつあるものの、「極めて慎重」に解釈すべきと指摘。また、朝方に中国の衛生当局が感染者の認定基準を変更したことにより、湖北省の12日の新規感染者数が急増したことが伝わっており、再び警戒感が高まる可能性がある。なお、香港市場ではきょう半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が四半期決算、香港通信最大手のPCCW(
00008)が本決算を発表。決算や業績見通しの発表が本格化するなかで、これを手掛かりとする個別物色も活発となりそうだ。