6日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4日続伸。終値は前日比2.64%高の27493.70ポイントだった。中国企業指数は2.58%高の10764.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1317億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、寄り付きで節目の27000ポイントを回復した。新型肺炎に対する市場の警戒感が和らいだことに加え、中盤には中国政府が対米追加関税の一部引き下げを発表したことも好感された。中国本土相場も大きく上昇するなか、ハンセン指数は上げ幅を大きく拡大。結局、終値ベースで1月24日以来、およそ2週間ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は全面高。原油高を受けてCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)がそろって大幅高となったほか、本土国有銀行大手の中国工商銀行(
01398)、本土通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、政府系コングロマリットの中国中信(
00267)などが大きく買われた。
H株では、航空大手の中国東方航空(
00670)や中国南方航空(
01055)が7%台の上昇。中国指導部が20年の農業政策を公表したことを受けて農業用大型トラクター大手のファースト・トラクター(
00038)が高い。フォワーダー最大手のシノトランス(
00598)、新薬開発受託会社の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大きく上昇した。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が逆行安となった。