6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3日続伸。終値は前日比1.72%高の2866.51ポイントだった。深セン成分指数は2.87%高の10601.34ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9134億3900万元だった。
上海総合指数は寄り付き直後に前日終値を下回る場面もあったが、その後の上向きに転じ、後場半ばにかけてほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。新型肺炎の感染拡大を受けて中国当局が打ち出した企業への支援策が好感されたほか、一部企業が休業している工場の再開スケジュールを公表したことで、経済の停滞に対する警戒感が和らいだ。中国当局が今年1月に署名した米中通商協議「第1段階」合意文書に基づき、対米追加関税を一部引き下げると発表したことも材料視された。指数は上げ幅が2%を超える水準では伸び悩んだものの、前日に続き1%台の上昇となった。
セクター別では、通信キャリア、防犯設備、農業関連が全面高となるほど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、家電・半導体ディスプレー大手のTCL集団(
000100)、製薬の延安必康製薬(
002411)、養豚業者の牧原食品(
002714)がストップ高。航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)、免税店運営の中国国旅(
601888)や、宅配大手の順豊控股(
002352)、韵達控股(
002120)の上昇が目立った。半面、自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)が逆行安を演じた。国有銀行の中国建設銀行(
601939)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、テクノロジー関連の大族激光科技産業集団(
002008)、立訊精密工業(
002475)がさえない。
上海B株指数は0.81%高の231.33ポイント、深センB株指数は1.05%高の923.06ポイントとともに3日続伸した。