5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.25%高の2818.09ポイントだった。深セン成分指数は2.14%高の10305.50ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8722億8400万元だった。
上海総合指数はほぼプラス圏で推移した。寄り付き後ほどなく心理的節目の2800ポイントを回復し、上げ幅を拡大した。感染拡大の続く新型肺炎をめぐり、国家衛生健康委員会専門家メンバーの李蘭娟氏が2種類の薬がウイルスの抑制に効果があると明らかにしたほか、新型肺炎治療への転用が期待されるエボラ出血熱治験薬remdesivirがきのう午後に中国に到着したと伝わり、投資家心理が改善した。また、ファンド会社からの資金流入なども指数を押し上げたもよう。ただ、新型肺炎に収束の兆しはみえず、後場に入ると上値は重かった。セクター別では、医薬、ITなどを中心に幅広く買われた。
A株市場では、上海市当局が新型肺炎の防疫・治療に使う目的で、製品を徴用すると発表した上海莱士血液製品(
002252)がストップ高。新型肺炎の流行を受け休校措置が長引く中、教育部が発表した指導意見で、政府主導でオンライン教育を実施すると明らかにしたことで、二六三網絡通信(
002467)など関連銘柄もストップ高をつけた。前日のNY市場でテスラが大幅続伸したことが材料視され、常州亜瑪頓(
002623)や浙江銀輪機械(
002126)も大幅高となった。
上海B株指数は1.70%高の231.33ポイント、深センB株指数は1.61%高の913.50ポイントといずれも続伸した。