5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.52%高の26814.28ポイントだった。中国企業指数は0.81%高の10519.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で751億8000万HKドル。
ハンセン指数はおおむね堅調に推移して前場の取引を終えた。前日の米市場ときょうの中国本土市場の相場上昇を受け、香港でも買い安心感が強まった。中国の金融緩和や財政出動に対する期待から買いが入ったもよう。ただ、心理的節目の27000ポイントが上値のめどとして意識され、一段と買い上がる勢いは乏しかった。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で景気が下押しされるとの警戒感がくすぶり、寄り付き直後には小幅ながら前日終値を割り込む場面もあった。
個別では中国本土の大手商業銀行、中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)が買われて相場の上昇を主導した。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)や、製薬の石薬集団(
01093)が大幅に続伸。吉利汽車(
00175)はウイルス感染を防ぐ機能付きの自動車を開発中と伝わり、買いを集めた。一方、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、香港公益株の電能実業(
00006)と香港鉄路(
00066)が大きく売られた。