4日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.21%高の26675.98ポイントだった。中国企業指数は1.63%高の10435.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1358億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、おおむね前日比1%高前後の水準で推移して引けた。前日の米株式相場やきょうの中国本土相場の反発により投資家がリスクを取りやすくなり、売買代金が膨らんだ。中国人民銀行(中央銀行)による連日の資金供給オペも地合いを改善させた。新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感はくすぶったものの、外出や物流がしにくくなると需要がかえって高まるとされたゲーム株や「新経済」セクターが買いを集めた面があった。一方で公共事業がさえなかった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ゲーム業界大手のテンセント(
00700)が1銘柄で100ポイント超押し上げた。保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)も上昇。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)は大きく続伸した。一方、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が後場に急落。マカオの賀一誠行政長官がきょう、新型肺炎の感染拡大を防ぐためカジノの営業を半月間停止すると発表し、嫌気された。
その他では、ネット通販とフィンテック事業の大手アリババ集団(
09988)が4%高。ゲームとオンライン教育のネットドラゴン(
00777)、ゲームとオフィスソフトのキングソフト(
03888)、光ファイバーの長飛光纖(
06869)が急伸した。半面、天津港発展(
03382)、華潤電力控股(
00836)、山東新華製薬(
00719)などが下げた。